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ゆるくしぶといファン

八王子ゾンビーズ 見ました

八王子ゾンビーズ、大千秋楽おめでとうございました。
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最高に面白くて最低でつまらない舞台でした。
こんなにも矛盾を抱える舞台ってなんなんだろう。


単純明快にお目当ては刀出演者。久保田さんもいましたし。
脚本、演出に件の名前を見てから、やだよお~やだよお~と唸りながら、とりあえず前半の日程で見て、もっと見たい欲が沸いたら増やすつもりでした。
この舞台のチケットを増やして果たしていいのだろうかと悩んだけれど、結局目の前の快楽には負けました。
ゾンビーズかっこいいしかわいかった。
推しいないのに、春をぶち抜いたせいかなんかいろいろ感覚狂ってる気がする。


よかったところ
・ゾンビたちと早乙女くんのビジュアル
・ゾンビたちのアドリブ合戦
・主演の演技
・共演者のインスタの充実っぷり


わるかったところ
・ストーリーがうすい
・悪質タックルやらブスいじりやらわりと下品
・うっかり鳴ってしまうタンバリン
・もっとダンス見たかった


よかったところ

というわけで褒めるスタイルから。

ゾンビたちと早乙女くんのビジュアル

まっっっっっっっっことよかっっっった!!!!!!
キービジュ見たときは、久保田さん髪色浮いてない?とか思ってたんですけど、蓋開けてみたらゾンビーズめっっっちゃいい。
瞳小さめのゾンビカラコンがみんな似合う似合う。
傷メイクに負けない美しい顔をしているためか、むしろその美しさ際立ってた。
刀のヘアメイクさんが担当されてたんですね、もう本当にめっちゃいい。
毎日SNS巡って画像保存してた。
大楽にあげてた写真も好きだけど、優勝は快斗(はるちゃん)がリップ直ししている写真。


そして早乙女くんの刈り上げめちゃくちゃかっこよかった…
殺陣もすんごいかっこよかったし、羽吹が市長をdisるときにどさくさに紛れてめちゃくちゃ楽しそうに「クソBBAーーーーー!!!!!!」って叫んでいたのがかわいかった。


唯一うーんとなったのは翼の爆発ウィッグでしたね…。後半に入って見たら、手直し入ったような気もする。

ゾンビたちのアドリブ合戦

初見は公演始まって二日目だったんですが、まぁ大人組(仁/久保田さん、流斗/藤田さん、快斗/はるちゃん)がしゃべるしゃべるふざけるふざける。
若手組全然アドリブ合戦に参加してなくって大丈夫…??と思って二回目以降入ったら、若干増えてたけど、やっぱりほとんど大人組が話すという。
大人組は声も大きけりゃ場数踏んでるからか芸達者でおもいっきりがすごい。
ぎゃあぎゃあ、しかも舞台にしてはかなり長くしゃべるので、演技やアドリブというより、ノーカットのバクステやニコ生を延々と見せられている感じがした。
どちらかといえば大人組お目当てだったので、わたしは楽しく見れたけど、若手組のファンたちはやきもきしただろうな。
本編であまり個々のゾンビたちに焦点あてられないなら、せめてこのパートでアドリブの時間割り振ってあげてもよかったんじゃない…というのは野暮でしょうか。


そんな中、一番グッときたのは、二つ目のステップレッスン。

仁「ほら、瀧がイップスにかかっちまったじゃねぇーか」
瀧、目を見開いて固まってる
羽吹が慌てて謝る
仁「おい、ダンス、楽しいか?」
瀧「…うん、楽しい!!!!」

1stと3rdキャスがテニスネタでやりとりしていたので、隣のギャルたちも反対隣の古のテニモンもわたしも発狂した。

主演の演技

どうせダンスの人なんでしょ、って思って見てみたら案外よかった。舞台で見たのもあるかと思うけど。
発音明瞭だし、ガンガン大きな声出しまくってたけど、大千秋楽までつぶれてなくって素直に感心した。
さすがに公演続いている回は若干噛んでたりしてたけど、許容範囲内。
これこそ、好感度上がった。(だからといってハイローはまだ履修しないけど)

共演者のインスタの充実っぷり

りかこさんがインスタでストーリーをあげまくってくれるのでありがたく見てた。
大千秋楽カテコで「(俺らを使って)アクセス稼ぎ」ってサラッとゾンビたちに指摘されてたのには笑った。そして当の本人聞き取れてなかったっていう。

わるかったところ

ストーリーがうすい

まぁ、二時間だしご都合主義だしある程度は仕方ないかなって思うにしても、ストーリーだけ追うとおもしろくはないし、キャラの設定もツメが甘いところがボロボロある。
ストーリーは重くもなく軽くもなく薄っぺらかったので、よくいえば気楽に見れた。


とはいえキャラの設定も雑で。特に下田がよくわからなかった。
一羽がわざと羽吹を部屋から出したのは、自らの快楽を増幅させるためと理由ついててわかったので、下田の中途半端な立ち振る舞いが余計に意味がわからなかった。
下田は原則和尚派であれば、羽吹に手を貸すと心変わりしたそれなりの理由が知りたかったよ。
「なんか応援したくなりました!!!」って、えっちょっ??はぁっ?!って思ったし。


一羽がなぜあれだけ攻撃性に針が振り切ってしまったのかも、言及されていなくて違和感あった。
早乙女くんの殺陣を活かすにしてもキャラ設定適当過ぎないか。もったいない。


楓が母親に「死んでしまってごめんね生んでくれてありがとう」と言う部分は親を憎みきれなかった優しい子なんだなあとわかるから受け止められる。


大池市長についても、なんなんだこの女は、っていう感想見受けられたけど、このキャラ付けはわざとかなと思う。
中の人のしゃべりを聞いていると、そこはかとなくイラァッ…とさせられたので、テレビのイメージをそのまま持ってきた気がする。
あくまでわたしの感覚だけどさぁ。
楓の生前、ひどい母親でも改心したのであれば、楓の成仏をお願いするとともに、勘違いで間接的に殺したゾンビーズたちに謝罪の一言くらいあってもいいと思うのだけど、それも一切ない。
最後までモヤモヤを残したのはわざとじゃないか。
そうじゃなきゃ後味悪過ぎる。


八王子ゾンビーズたちも改心前は散々悪いことやってるのに…とか、和尚の掲げる正義もわかるよね…とか、観客になげかける「正義とは」みたいなお題も含まれているんだろうけど、如何せん脆弱なお話なんて、殴り掛かってくるような高いビジュアル性を前にしたら、フッと飛んで行きますわ。


悪質タックルやらブスいじりやらわりと下品

これはもう散々言われてるけど、監督や学校ではなく、よりによって選手がひとりで挑んだ謝罪会見を茶化すのは、人として、モラルとしてどうなのっていう。
たとえば一般企業の謝罪会見なら、ネタとして許容していたんだろうけど、一生の傷を負った学生選手が関わっている事件、しかも個人を茶化すって、品位を疑うわ…とドン引いてたら、女芸人のブスいじりに加えて、女芸人に若手俳優たちに性的いたずらさせていてうんざりしたら、トドメにお下劣なネタを推しゾンビにやらせてて、わーんやだよぉやめてよぉって泣きたくなった。
まず、女芸人の容姿いじりからの、チン…っているぅ????
そしてパンドラの箱あそこいるぅ???
オナラDJははるちゃん山下さんのボイパする姿見れたしかっこよかったし、羽吹の大池市長に嫌われるぞ作戦につながっていったからなんとか受け止められたけど、パンドラの箱はあかん。
なんなんあれ。
さらに後半日程で加わったカンチョーのくだりとかさぁ…。
あぁ…そういえば昔見てたバラエティってこんなんだったなって思い出してたし、そりゃ親も子どもにあんまり見せたくなかったよねぇとも思い出してた。
いくら俳優たちが舞台上できゃっきゃしていても、辛い時間だった。
これを一万近く出して見せられるんだよ。何の苦行よ。


親指コントは笑って見れたのにな。
山下さんラジオで「親指コントの下ネタが過ぎる」と演出家からの公開ダメ出しメッセージ紹介してたけど、それよりパンドラの箱はどうなん、そっちの方が無理じゃない?って個人的に思いました。
このへんは人それぞれなのか。


そういえば、海ちゃんが羽吹に愛してるって抱きつくところで、一応応援上演タイムだったから「やめろーーーー!!!」って野次飛んだ回にあたったな。
とらいぶは血気盛ん。
その日のカテコ挨拶で、海ちゃんが「苦情は演出の鈴木おさむさんに言ってください」って言い切っていたのには笑いました。


うっかり鳴ってしまうタンバリン

一回やたら人の出入りが激しい回にあたったんだけど、移動する人から聞こえるシャンシャンシャン…とタンバリンの音。
体を動かしたらうっかり鳴ってしまうタンバリンの音。
大楽でもシリアスな場面でシャンシャンどこからともなく聞こえてくるから、もうなんでタンバリンにしたんよ…と思いました。あれだけ人が関っているんだったら、企画段階で誰か気づいてやってもいいんじゃないか。
ちょっとタンバリンは微妙だったけれど、応援上演というスタイルに拒否はなかったです。


ダンスやショータイムが絡む舞台って、自然とダンスシーンでFooo!!とか客席から沸いたりするじゃないですか。
(じゃないですかとか書いておきながら今思いつくのキンキーブーツとかWASABEATSくらいしかなかった。)
だから、みんなでいっせいのーせで叫ぶ場面作るのは、まあよかったんじゃないかなーと。
だったら、最後の一斉にダンスするシーンで、個々でソロパート作ってもらって、叫ばせてほしかったよな。
冒頭の紹介かねた歌のところじゃなくて、純粋にダンスだけのとこで。
だって紹介ソングなのに叫び声で歌詞聞こえないのはおかしいと思うわ。

もっとダンス見たかった

古い下ネタとか*1下品な時事ネタよりもなによりも、がっかりしたってコレ!!!!
音楽×ダンス×ゾンビ っていうからさぁー!!
めっちゃめっちゃダンス楽しみにしてたんだよ!!天下のLDHさまが主演だしさぁー!!
めっちゃめっちゃはるちゃんとあきらくんのダンス楽しみにしていったんですけど、期待損でした…。
ダンスって結局ダンス練習のことなの。ミスリードだったの。
音楽は劇中歌も主題歌もすごく好きだったので、もっとこの曲で踊り狂うゾンビたち見たかった。
あきらくんのアクロバティックすごかったけれど、主演の山下さん含め踊れる人たちのダンスたくさん見たかった。

まとめ

結局わたしはチケット増やしてしまったから、目の前の享楽には弱い人間です。
ゾンビーズたちのビジュアル最高!!舞台写真本当に欲しい。
続編あるならダンスもっとゴリゴリに入れてほしいし、主題歌挿入歌は早急に配信してほしい。
推しがいない舞台なので、脳味噌半分腐らせながらビジュアルを思う存分堪能できました。
同じほどの値段で、話が微妙だったらビジュアルも微妙でまじでおもんないやんけこれ…と苦しい舞台を思えば、今回のゾンビーズは真顔になってしまう場面もあったとはいえ、けらけら笑ったりキャアキャア沸ける場面がたくさんあったので総じていえば楽しかった。


最高に面白くて最低でつまらない舞台でした。





以下、自分用メモ

・くるくるまわって羽吹どこ~??で集合しそこねた翼と、羽吹の攻防戦。大楽は股の下をくぐりぬけ。
・快斗が標的になったときは、大きくステップ踏んで華麗に羽吹をかわしてた。
・ベビーカーでピクニック
・パンパースはどうする? ベビーカーにしまっとけ
・羽吹がパンパースほうりなげる 快斗「ぼくのぱんぱーす…」流斗「ゾンビは垂れ流しなんだよ」
・快「ぱんぱーす大丈夫?」と双子に話しかける
・ぴんぽんぱんぽんぴーん!!!「OK」(発音がいい)
・流斗の下っぱキャラ
・仁「越前ですか?上海ですか、それとも…沢?(いい声)」羽「じゃ、じゃあ…上海…」ゾ「♪しゃーんはいはn…さわわ~さわわ~」
・さわ ほまれ。ほまれくんは男の子だよ!!
・クラブステップです!流:ボイパ、快「どこからきたのー!!??」仁「八王子ー!!!」快「えー?!?!聞こえなーーい!!!!」
・サイドステップです!ちちよせんな!足を!よせるの!
・おい、ちちを足でよせんのかよ!!!!
・手後ろにしばって!!おい、お前それ好きだなぁ~笑、仁「目隠しはいいのか??(いい声)」羽「いらない!(怒)」快「キャンドルは??(いい声)」羽「いらない!!!!(怒)」大人組「えっ…リラックスのためにいったのによぉ…」羽「えっ…?!ごめん、勘違いしてたわ」
・下田をさして。快「アーサンダーキー」(しばらくながして)下田「…サーターアンダギーな」
・下田をさして。快「コサッシュ」下田「えっ…??なにいってんの…??」*2
・ここにー!!!迷子の子猫ちゃんがいまぁぁぁぁす!!!!!!!!⇒連行
・ここにー!!!迷子の子猫hxlww:dfl※…羽吹「お前何いってんのか全然わっかんない!!!」⇒強制連行
・親指コント、キャサリン「今度うちにいらっしゃい。お好みやきつくってあげる。ソース多めでいい??」アラビアンとわこ「とわこって誰よ!!??わたしの名前はアラビアンとわこよ!!」パラマウントみちこ(父ヒトシ大事な場面でみちこ呼び。ベッドインしたから照明がピンクになる)スーパーセブンさとこ(双子うまれた)


劇中、羽吹がゾンビたちに教えるステップについて、一つ目のボックスステップは固定で、二つ目はクラブステップとサイドステップの日替わり。※大楽はどちらのステップもやるという大盤振る舞い
17日夜観劇したとき、羽吹が「クラブステップです!!」と言ったとき、ゾンビたちが固まって、間を置いてから流斗の英語呼び込みが始まったので、流斗一瞬飛んだ?と思ったんですけど、その日の山下さんのラジオで指摘されてた。あれは山下さんの間違いだったそうで。笑
おさむからサイドステップね、って言われてたのに、羽吹が堂々とクラブステップって言ったから、サイドステップのつもりだったゾンビたち「えっ?!」ってなったんだって。笑った。
しかもこのときのネタ、KAITO CLUB で、仁が「abcde…」とアルファベット言って、途中から快「qrstu…」と引き継いで言ってただアルファベット暗唱したら、拍手喝采、ってやつだったからまあ意味がわからんかったな。

*1:じゃあ何が新しい下ネタなんなんだろうね

*2:誰もわかってなかったけどサコッシュのボケだよね?