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ミュージカル『刀剣乱舞』 幕末天狼傳2020

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※すっかり茶の間になりましたよというアピール


幕末天狼傳初日おめでとうございました!と声高らかに言ったのに、なんともうまくいかない世の中ですね。
わたしがチェックできる範囲でも、ぼちぼち始まり、完走する舞台がいくつかあったので、幕末や双騎も最後まで完走するかと勝手に期待していたので、本当にしんどい。
無事に再開されるよう祈るしかないですね。


以下、感想。

一幕

そういえばこれミュージカルだったね、と思い出すくらいには曲が多くなっていたし、全体的に壮大な曲調になっていた印象。
歌合で音楽担当されていた和田さんが入った影響ですかね。
1月にガラコンが予定されていますが、「選ばれぬ者」を生オケで聞いたら、すっごいいいと思うけどいかんせん歌う人がなー…


推しが歌っている姿を見たかった「爪と牙」、「ひとひらの風」も引き続き採用されていて嬉しかったです。
爪と牙は、振り付けが絶妙に懐かしいダサさがあるけど、幕末初演時には全体的な振り付けのダサさに慄いたので、全然許容範囲内。
ひとひらの風もよかったんですが、歴代屈指の初演演出を越えられなかったかーと思いました。


わたしの悪い癖なんですが、刀剣男士については堀川くんに集中しすぎていて、他の会話がよくわからなくなる現象に陥ってしまいました。むすはじでも同じようなことやらかしてたのに、歴史を繰り返すねえ。
加州が突然ぶるるる…って頬っぺた鳴らしたときは、えええええどうしたよ急に?!ってなったので。



間組

身内が「(テニミュの)一年トリオじゃん」と評していましたが、それ聞いてから見たら、結構一年トリオだった。
大筋は悲しい話なんだから、変にきゃわで楽しいナンバー入れないでほしいですよね!可愛かったからいいけれど!


ふまたんの沖田くんは小生意気要素強めの儚げな青年でとてもよかったですね…!
新近藤さんも、実際の近藤さんの写真に似ていて笑った。ただ、沖田くんや土方さんと比べたらちょっと視線が定まらなかったり、台詞が単調になってしまうのが気になったな。しかし、実直でみんなを率いる、親しみやすい局長でした。


土方さんはね~~~もう見たら泣いちゃう。条件反射よ。
むすはじでの最期の微笑みが脳裏をよぎってしまって、もう薬箱背負ってても、だんだら羽織を嬉しそうに着ていてもなんでも泣いちゃう。
「近藤さん、囲まれちまったなァ!」で始まる局長との最後のやりとりも、もうマスクずらしてハンカチで顔抑えながら見てた。


間組、というか沖田くんも近藤さんもめちゃめちゃ歌うな?!
討ち入りのときの曲は結構好き。
単純にかっこいい。

虎徹兄弟

初演より長曽祢さんの描写あっさりしてない…?
心中を吐露せず、表情に影が残る長曽祢さんの雰囲気が、初演の方はもっとあった気がするんだけどなあ。
蜂須賀も、そんな兄を見ながらイラつきながら隊長として任務を取り組むという、箱入り坊ちゃんでも奮闘しているのがよかったのに、推しに集中しすぎていてあっさりした印象を抱いちゃったのかな。


幕末の感想を問われれば、今まで開口一番「虎徹兄弟(の歌)がヤバい」と答えていたんですが、再演でも期待裏切らないでそれでこそ幕末!って感じでしたね。
初演観劇時、とにかく虎徹組の不協和音が強烈で唖然としていた記憶しかなかった。兼さん激細体型よりも虎徹組が強烈だった。
年末の祭りを何回か経ているだけあって、ひとりで歌うにはちょっとだけ良くなっていて、しかし、やっぱり不協和音なんだよなあ。(やっぱり不協和音)
虎徹兄弟が、物語の要である大事な一曲を、不安定な音程で自信満々に歌い切る姿に安心感を抱いてしまうので、ここまできたら蜂須賀の勝ちな気がする。
とはいえ、この兄弟の顔面偏差値の高さは好きです。絵になるよね。


友人が、蜂須賀が動くたびに衣装がミシミシいってる、と言っていたので、その後注目してみたら本当で笑った。



沖田組

一時期、赤い人(加州)が苦手になりかけていたんですが、一幕の猫の歌を二人で仲良く歌っているのを見ると、きゃわだ~~~と思って許した。全部許した。
やっぱり加州は刀ミュの顔だな~と思ったし、ある一定の層を熱烈なファンにする力を持っているなと思いました。カリスマ性ならあんたが一番だよ。
初演時の加州についての感想メモを見返したら、あつかしからの成長というかふるまいに着目していた。
長らくあつかしを見ていないので、そういう観点から加州を見ていた時期もあったのか~と、ここで初めて初演が4年前という事実に恐ろしくなった。4年前はこんなに刀にずぶずぶになっていなかったのに。


幕末天狼傳では虎徹組の不協和音にびっくりしちゃうのがひとつの目玉(?)ですが、安定が健気でかわいいこともびっくりポイントですね。むすはじと年末祭を経てから見るとお前誰やねん状態。
1幕の猫の歌では、「どこがポメラニアンやねん!」と思いました。
真剣乱舞祭2018で「ぽめぽめ♪」とポニーテールを揺らしていたのを思い出して突っ込みながら見ると楽しいです。



土方組

何回も言うんですけど、わたしは兼さんのさっぱりした性格が好き。
全体曲でも、蜂須賀に語りかけるときも、過去を割り切って今に向き合っているのがいい。
そのくせ、むすはじでは思い悩んで結局遂行できないんだよな~と思うと、その不格好なところも好き。
さらっと蜂須賀をサポートするのがかっこいいですね。見た目をほめて、その刀の実力もほめるの、良い教育方法じゃん(?)


幕末での堀川くんはサポート役(兼さん)のサポートかと思っていたら、要所要所でミュージカルしたり、物語を締める立場にいて優勝していた。
27歳(中の人)の堀川くんが楽しみ~!と言ってたんですが、とても楽しかった。
パンフレットの座談会コーナーでかやのせんせからの評価がポロっと出ていましたが、しっかり製作からの期待に応えていて、さすが優等生~~~!となりました。


虎徹組に話しかける曲は、メロディー展開がディズニーミュージカルで可愛さがあふれていましたね。
「沈黙に負けるな!」と長曽祢さんに向かっていくところ、鋼の心を持っている中の人とリンクされて、このパートは思わずにやにやしちゃう。
わたしが見た回では珍しく声が裏返っていて、かわいかったです。
それに「脇差の力を見せるとき!」(歌詞うろおぼえ)の「き」で口をきゅっと結んでいたのもびびるほどかわいかった。
え~~~堀川くんかわいいの聞いてないよ!(いつもかわいいのはめちゃくちゃ知ってる)


合わせ鏡のソロも、かわいさを残しつつ、気持ちいいんだろうなあっていう音程で歌っていて、いい。
それにさりげなく立ち位置チェックしていてかわいい。大体どの曲でも立ち位置チェックしてる堀川くんですが、ソロのときは多少ズレててもよくない?って思うんですが、相当こだわりがあるんですかね。


かわいいポイントがたくさんある堀川くんですが、潜入中の安定に接触する堀川くんはスマートに動いていてかっこよかったですね。あれは闇討ち暗殺が得意な堀川くんだわ。


願わくば「理由の在処」も聞いてみたかったけれど、ガラコンかどこかで歌ってくれたらうれしいなあ。


1幕ラスト、土方組の会話で最後に堀川くんが「はい、兼さん!」と元気に返事し、「ひとひらの風」のイントロ流れてくるところは、その後続くむすはじが感じられて郷愁の念にかられましたね。
下手階段で、兼さんの横にしつこくにこにこ座る様子が、堀川くんのハートの強さを表していてとてもよかった。



物語

特筆すべきは、沖田くんに話しかける猫が最後「よきかなよきかな」と言うところですね。
いやーーーー、よきかなよきかなじゃねーんだわ。
初演のときは猫は時間遡行軍で、すごい演技がかかった話し方だったと思うんですが(たとえるならフリーザさま?みたいな?ドラゴンボール知らんから間違ってるかも)、今回は三日月(仮)だから淡々と近藤さん処刑を知らせるんですよね。
猫の言葉を聞き、板橋に向かおうとするけれど病で倒れこむ沖田くんを前に、加州と安定が会話をし、沖田くんに近づいて暗転…。
まさか…と思っていたら、血を吐きながらも近藤さんのもとに駆け付ける沖田くんと、沖田くんに向かう時間遡行軍を倒していく沖田組が現れて、いやもうアウトじゃん…??????と思うんですけど、大きな歴史の流れにしたら些細な変化なのか。


初演では、時間遡行軍が沖田くんに乗り移って無理やり処刑場に乗り込んでいたけれど、再演では三日月が沖田くんに処刑の事実を伝え、気合で来させたってこと…?(薬を飲ませた可能性もあるけれど)
倒れている沖田くんを前に、安定が加州に「お前が折れるときはなにもできなくても俺がそばにいたい」みたいなことを言っていたので、もうふたりでダークサイド落ちる気満々じゃん…とわたしは捉えました。
観劇当時は、安定がまた健気なこと言い寄る…って涙ぐみながら見てたんですが、落ち着いて考え直したら、いや待て待て、って感じだわ。
不器用な虎徹組が一生懸命お互いを、近藤さんの死と向き合おうとしてる中、なんなら土方組も支えようとしてたのに、しれっとふたりで闇落ちしようとしないで!
結局沖田くんを処刑場まで連れてきてしまい、加州は堀川に「止められなかった、ごめん」と謝るのですが、堀川もあっさり「気持ちはわかりますから!」と返して終わるところも、ええぇ?となる。いやまあ、気持ちはわかるかもしれないけれど…。
でも堀川だから、こういう返しができたのかな。
任務も大詰めの場面でそこまで時間はとられないし、この本丸の男士たちはあっさりしてるところあるから、沖田くんが来てしまっても大きな問題ではないと認識していたのもあるかな。


また、今回の再演で引っかかっているのが、加州の「間違えたら、間違えたところからやりなおせばいい!」という台詞。
初演でも言ってるかもしれないんだけど、見直す手間を惜しんで書いちゃう。
三日月だと明言されていないので、三日月(仮)なんですが、沖田くんに話しかけた猫が三日月(仮)ならば、この幕末天狼傳は二周目以上と解釈していいかと思います。
で、加州と安定は板橋へ向かう沖田くんを手助けしてしまうという、刀剣男士としては誤った選択をしている。
ここで、加州の「間違えたら~」の台詞がどうもわたしの中で引っかかってしまっている。


なぜなら、このあと「結びの響き、始まりの音」の再演が控えているから!!!!!


公演やるなんて決まってないけど、どの話も再演はするってえらおじ配信で言ってたからやると認識しているんですが、当方むすはじの女のため、キャス変してもむすはじは見届けたいんですわ。
幕末でこんな伏線はられたら、もう不穏中の不穏じゃん。
堀川くんの突撃は、磔は?!それに巴さんの物語はどうなっちゃうの~~!?!?!ってことで、混乱のうちに終わってしまった幕末でした。
でもこういう展開は嫌いじゃないから、はやく続きが見たい。
ある意味三日月に思い入れないからこういえるのかもしれない。



二幕

冒頭の舞う場面はきしょうで散々クレームが来たんだろうと容易に想像できましたね。
神秘的かつ男士がしっかり認識できたので満足度は普通。(あくまで普通)
もうちょっと全体的にライトは明るく広く照らしてもいいのになとは思ったけど、スポットライトと暗闇によって、現れては消える、という演出は良かった。


スタンドマイクが出てきたのには面食らったけれど、大人で色っぽいナンバーでよかったですね。
一幕で長曽祢さんは相変わらずリアコ枠だなーーと思って見ていたんですが、二幕で確信に変わった。輝くリアコ枠。
堀川くんは違和感なくマイクスタンドの演出を決めていたけれど、やはり可愛さはぬぐえなかった。
わたしはこの曲とか「Stay with me」とか「誰のモノでもない人生」とか、裏打ちしたい派なんですけど周りはそうでもないんだなって戸惑った。


コーレスは、堀川くんだけ日替わりがなさげでさみしい。
拍手で精いっぱい応えたいけど、はやくコーレスできる世の中になってほしいなとひしひしと感じたわ。(むすはじのコーレスコーナー好きだった)


第一形態の黒くて重たい外套から、第二形態の白くてキラキラの衣装になったとき、ぱあっと華やいでキレイでしたね。
二の腕がオーガンジー?で透けているの、流行りにのっていてかわいい。
余談ですが、サイドシートで入ったとき、下手の袖があいてることが多く、キラキラ衣装がラックにかけられているのが見えて、その前で衣装さんがだんだら羽織を整理してかけなおしていたのが見えてちょっと面白かったです(舞台を見ろ)
安定と蜂須賀の曲は、もうちょっとキャッチーだったらよかったのになあと思う。


堀川くんソロが来たときは、またか!(嬉しい)と思いました。
でも、「僕がいる場所」より、なんかあんまり手放しで印象深くならなかったなって思う。歌詞のせいなのか、曲調のせいなのか。
「僕が~」は、中の人の歩んできた人生とリンクされるところがあったし、最後のロングトーンが明らかに日替わりでアレンジ加えそうだなってわかりやすかったので、そういうフックが足りなかったのかも。あるいはわたしの感受性が落ちたのか。
演出で上手にあった椅子にちょこんと座っていたのも、ちゃんと座ってていいこ~~~かわいい~~~~ってなった。大体の男士、椅子があったら上に立つよね。(巴さんとか加州とかStay with me組とか)
そういえば一幕のラストもひとりだけしれっと階段に座っててかわいかった。かわいい子には座らせよ、ですね!(???)


今回の新曲では兼さんと長曽祢さんの曲結構好き。なんか古臭いけどアニメのOPっぽくてまだ印象に残りやすい。
冒頭、兼さんもソロ!?土方組はソロなの?!と驚いていたら、上段から長曽祢さんがラップで入ってきたのには笑った。めちゃくちゃ正しい不意討ちじゃん。
兼さんが足かっぴろげて低く姿勢をとるのも好き。ひょろひょろだったのがたくましくなったねえ、と思う瞬間。


加州ソロは、これまた色っぽいメロディーで、単騎だなあと思いました。(単騎ミリしらだけど…どっかで行っておけばよかった)
堀川くんのソロもしんみりした系だし、加州ソロも結構辛気臭い系だったので、どっちか片方がかわいいが爆発したみたいなポップな歌やればよかったのにな~と思う。


しっぽり加州がきめたところで、みんな大好きKEYMAN~~~~なんでここでようやくエンジンかかりはじめる曲をやるんだろう。
正直二部で一番曲が印象強いのKEYMANなんだよな…既存曲…
とはいえ、おそろしいほどガタガタ揺れるセットの上で足を大きく使うダンスをキメた土方組はえらい。
堀川くんも中の人は高いところ得意じゃないのによく頑張ったってほめたくなるね。
堀川くんがちょこんと腰かけてにこにこ愛想振りまいていて、その前で他の男士はばきばきにダンス踊る構図大好き。
兼さんもわざわざ階段降りて前に合流したのに、堀川くんはひとりでにっこにこ落ちメロ歌っていて好きじゃん。


一番おもろだったのは、脱ぎ曲。
長曽祢さんがツカツカ出てきてドヤ顔で「S・Y・O SHOWTIME」って言うんだけど、言われたこちらとしてはエスワイオー…???ってぽかーんだよ。SAY YA OSUの略かな。(適当)
第三形態の堀川くん、友人が海外航空会社のCAさんみたいって表現していたんですけど、そういわれるとCAさんぽくてかわいい。
現地で見たときまったく気づかなかったんですが、背中が大きく空いてるんですよね、、、、次入ったとき絶対見てやる。


縄跳びチャレンジのスタートをかけるときの堀川くんの鎖骨、優勝しているのでぜひをたくには見てほしい。
縄跳びに失敗した安定を「あーっ!」と指さして笑ってから蜂須賀見る堀川くんはかわいいし、縄をたばねた後、段の下から出てきたダンサーさんに渡す堀川くんもかわいい。


バチについたフリンジは、太平の世を築いた家康様にしか許されていないと思っていたので、男士も持たされていたのには本当に驚きましたね。
沖田組と長曽祢さん、兼さんは太鼓叩きだすし、これは堀川くんも…?!?!ってわくてかしたら、鐘を鳴らしてて配信初見時ひっくり返ったよね。(おおげさじゃなく、リアルに椅子から転げ落ちました)
蜂須賀ですら太鼓叩いてたのに。
でもこの鐘鳴らす姿を見ると、路上ライブのときに鈴を観客に鳴らさせたり、自分で鳴らしていたのが思い出されて、なんだかにこにこしちゃう。
鐘を鳴らしながら下手から飛び出してきたとき安定の顔を見てびっくり笑顔になってるのもかわいい。


長曽祢さんと兼さんのでかいコンビは、最初の舞やデュエットでも思ったけど、舞台映えするから、かっこいい。
腰を落として大太鼓をたたくのが文字通り画になっていてかっこよかった。


間組の太鼓も、さすが新撰組は迫力があり見ごたえがあった。
大太鼓を前に、局長が途中キツそうにしているのが背中からわかったのは、ある意味愛嬌があった。
22日の昼、沖田くんの様子がおかしいぞ…?と思ったら、たすきがほどけてしまっていましたね。涼しい顔しながら、手元はなんとも打ちにくそうで、大変そうだった。
(あと、同じ回を観劇していた友人から「沖田くん、すねにアザ作ってる」と報告されたんですが、下履きはいてたことしかわかんなかったよ。)
一方、副長は余裕綽綽と叩いていてかっこいい。信康さまとは違う余裕感よ。(ドンドコドンを口ずさむ弟おらんしな)
新撰組の曲も非常にかっこよかったですね。
一幕も二幕もめちゃくちゃかっこいいし、壮大でこれも生オケで聞きたい。


そして、ユメひとつは聞きたかった曲なので残していてくれてうれしい。
曲の最後のポーズがキービジュの立ち姿で、堀川くんの背中をひねりながらのポーズが好きだったので、この瞬間大好き。


カテコで、明言はしないけれどこのコロナ渦を共に乗り越えようと言ってくれる男士たちの挨拶が身に沁みましたね…。
翌日あんなお知らせが来るとは知らずにね。

まとめ

観劇前、むすはじのときみたいに追いチケへの欲が爆発したらどうしよう…と思っていたのですが、そんなことはなく、大いに楽しんだ後、穏やかに劇場から帰路につくことができました。よかったよかった。
正直なところ、コロナ前後で観劇、ひいては推し事へのスタンスが変わってしまったことを現場で自覚したので、不完全燃焼なところはあります。
このあたりのモヤモヤはまた改めて書き残しておきたい。


推しへの評価が高いことも、それが反映された舞台構成も、そして期待にしっかり応える推しが見れてハッピーでした。
地方公演、凱旋公演が無事開催されることを心から願っています。


おわり。

【感想】舞台 KING OF DANCE ※ネタバレあり

大ダンス時代、見てきました。
コロナにより軒並み舞台がなくなってしまった時期にドラマが放送されていたので、キンダンドラマは毎週楽しみにして見ていました。マジで。


舞台はドラマの続編にあたるので、ドラマを見ていた方が人間関係がわかりやすかったと思います。
わたしははるちゃん演じる真城さん目当てで見に行ったんですが、保護者兼プレイヤー兼運営、ときどき中の人が滲み出てきて面白く見ました。


いや~~~しかし、舞台はドラマの比ではないくらい「世界のMIURA」をめぐる愛憎劇でしたね!!!
若者組は若者組で王道のライバル友情物語や月9をやっている中、大人組でドロドロしていて笑いました。
ドロドロしている一方、大人組はさすが大人でビジネスとしてさくさく課題を解決していて、さすがKODを5年ぶりに復活させた真城さんの手腕たるやって感じでした。
え、もう真城さん好きじゃん…。

噛ませ犬

JAILが出てきたとき、どっからどう見ても噛ませ犬~~~~と思ってたら、本当に噛ませ犬でした。
わかりやすくてありがとう。
つじりょさんがあまりにもめっちゃくちゃ生意気少年だったので、初めましてだったのもあり観劇後wiki見たら30歳とあって、びっくりした。
さらに、JAILはゴリゴリにダンスしてくるのかな?って思ったら、師匠のJ-Iとしっぽりダンスをキメてきたから、方向性が意外でこちらもびっくりした。
J-1は生前の世界のMIURAに選ばれたトッキー(荒木さん)をずーーーーーっと恨んでいて、トッキーの海外進出のチャンスを潰すため罠を用意周到に仕掛けていて、そのエネルギーの熱さがうらやましかったですね。
その罠のために、弟子のAL太を容赦なく切るし血も涙もなさすぎるプロデューサーでしたが、これぐらいしないとダンススタジオ全国展開できないんですかね。
その後、切られたAL太は喧嘩ふっかけていた真城さんのところに泣きついたんですが、それをきっぱり断る真城さんかっこよすぎた。筋通すためとはいえ、こちらも容赦なかったですね。好きじゃん。

若者組

ドラマに引き続き各々アオハルやっていてほほえましかった(?)です。
ドラマではヒデが踏切越しに電車が通り過ぎる間D2へ叫ぶという月9をやっていましたが、舞台ではD2がヒデに思いの丈をぶつけていていたので、これだからこの二人は…って思いました。(ふたりともダンスについて叫んでいる)
ソラと海斗は、相変わらずソラが「海斗くんかっこいいね!🐶」って嬉しそうに言う一方で、海斗が怪我させられるとめちゃくちゃ怒っていて、こりゃ絆されるわ…と。
カケルはカケルでお調子者な立ち位置だけれど、抱え気味なソラとヒデを引っ張っていくドロバのいいバランサーでした。
NAOTOのステージのチケットがとれなかったとカケルが嘆くとき、「チケットがとれなくても、推しとの心のソーシャルディスタンスはない…!」という旨のことを言っていて、いや、心理的にも物理的にも推しとのソーシャルディスタンスは欲しいと野暮なことを思ってしまった、いちをたく心の声。

保護者組

トッキーと真城さんの保護者組の掛け合いめちゃくちゃかわいくなかったですか!!
ソラと海斗のチーム名を空海にして、お互い自分家の宗教言い合うのきゃわ…。この勢いに置いてけぼりにされる空海の二人もきゃわ…。
それに配信番組のための振り付けをふたりで担当するってライバルなのに仲良しで、アオハルやってる若者組よりもずっと人生の経験値が違う大人の関係って感じでした。
上にも書いたとおり、わたしは真城さん目当てで行ったんですが、まあ~~~~真城さんがアグレッシブでかっこよくてよかった!!!!
わたしの好きなキャラクターで大満足。
まず、プレイヤーとしてバチバチに踊るでしょ。
世界のMIURAのスタジオのため、またKOD復活の立役者にもなるくらいの立ち回りをするでしょ。
WORLD Mもリーダーとして戦略を考え、ふたりのメンターもやるでしょ。
J-1の仕掛けた罠も冷静に対処して、解決するでしょ。
あとサングラスかけてるの超かっこよかったでしょ。
は~~~~~~~もう最高じゃん。
世界のMIURAの物真似してるときは中の人が出てきてたけど、海斗が我慢することなく普通ににやにや笑っててよかったですね。冷静に話の続きを促していたし、このふたりの関係性好き。
J-1もMIURAに固執していたけれど、真城さんはそれよりもずっと固執しているし、なんなら息子の海斗まで抱え込んだ粘着質なところ好きだよ…。
ドラマよりも舞台では海斗を通してMIURAに執着しているのがあからさまで、それを飄々と受け止めている海斗が一番大人だったのかもしれない。


トッキーは最後まで踊らなくて、マットレスや、木箱、トロフィー持ってくる係やってたのが面白かったです。


ダンスショーとストーリー

演劇の合間にダンスショーが挟まれる構成でしたが、それぞれダンスの見せ場があったので、大満足でした。こういうの待ってたんだよ!おい、ぞんびーず聞いてるか?!?!(煽り文句に期待していったら全然踊り狂わなかったのは今でもなんでやねんと思っている)
決勝での、WMも総柄のセットアップもよかったし、ドロバのスーツは最初それで来るん?!と面食らったけど、今までの若さ溢れる元気いっぱいなダンスと一味違うシックな振り付けを引き立てていて、新鮮で楽しかったです。
素人目ですが、カケルとD2のダンスがすさまじく、自分の表現を封印していたD2が解き離れたとき、バチバチにかっこよすぎました。(この解き放つきっかけを与えた真城さんもバチバチにかっこよかったですね)
もし会場で物販あったら軽率にみんなの写真買ってたわ。
ダンスがあった分、終盤のストーリーがかなり駆け足に感じたけれど、ショーが楽しかったので、こういう舞台はまたやってほしいなと思いました。
多少ストーリーがガバガバでもダンスで推しがかっこよかったらオールOKじゃないですか。
大ダンス時代って言ってたわりに、真城さんが深刻な顔で「このダンス後進国の日本で…」と話していたのには、大ダンス時代とは…?となりましたし。ドラマでも、大会の会場が妙にシケててなんでや…と思っていたんですが、後進国なら仕方ない。


最後は大団円でおわりますが、ドロドロ劇の原因で中心のMIURAは故人のため、一生解決しなさそう。
何年かごとに掘り返されて繰り広げられてそうなので、また続編やってほしい。


優勝チームは審査員によるガチ採点で決まると謳っていますが、大阪では交互に優勝していたので、ほんとかなあ…?という気持ち。
東京に入って、番狂わせになっているので、多少信憑性が高まった気がするけれど、大楽はドロバが優勝でしょと思っています。

感染対策

キャスト、スタッフでPCR検査を行ったり、公演当日はできるだけソーシャルディスタンスをとったり、やたら消毒させてきたり、加えて大阪では2席ごとにアクリル板を立てたりと、かなり対策に気を使っている印象でした。
東京も大阪も感染者が増大していますが、無事に大楽を迎えてほしい。

さいご

久々の観劇で、見たいところを見られるのは現場しかないなと思った一方、いくら換気や対策を行っているとはいえ、劇場で長時間観劇するのって心理的に怖いなあと思ったりもします。
平日は毎日出社して、人がたくさんいるフロアで働いているのにね。なんなんだろうね、これ。
そういう弊社もまた在宅勤務の要請が出ました。家で絶対仕事したくないマンなので(通勤してでも仕事は会社で完結したい派)しんどい期間がまた始まります。
次の観劇予定は幕末(絶対チケットとる)で、それまでが長いですが、粛々と生活するしかないですね。


おわり。