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ゆるくしぶといファン

【感想】舞台 KING OF DANCE ※ネタバレあり

大ダンス時代、見てきました。
コロナにより軒並み舞台がなくなってしまった時期にドラマが放送されていたので、キンダンドラマは毎週楽しみにして見ていました。マジで。


舞台はドラマの続編にあたるので、ドラマを見ていた方が人間関係がわかりやすかったと思います。
わたしははるちゃん演じる真城さん目当てで見に行ったんですが、保護者兼プレイヤー兼運営、ときどき中の人が滲み出てきて面白く見ました。


いや~~~しかし、舞台はドラマの比ではないくらい「世界のMIURA」をめぐる愛憎劇でしたね!!!
若者組は若者組で王道のライバル友情物語や月9をやっている中、大人組でドロドロしていて笑いました。
ドロドロしている一方、大人組はさすが大人でビジネスとしてさくさく課題を解決していて、さすがKODを5年ぶりに復活させた真城さんの手腕たるやって感じでした。
え、もう真城さん好きじゃん…。

噛ませ犬

JAILが出てきたとき、どっからどう見ても噛ませ犬~~~~と思ってたら、本当に噛ませ犬でした。
わかりやすくてありがとう。
つじりょさんがあまりにもめっちゃくちゃ生意気少年だったので、初めましてだったのもあり観劇後wiki見たら30歳とあって、びっくりした。
さらに、JAILはゴリゴリにダンスしてくるのかな?って思ったら、師匠のJ-Iとしっぽりダンスをキメてきたから、方向性が意外でこちらもびっくりした。
J-1は生前の世界のMIURAに選ばれたトッキー(荒木さん)をずーーーーーっと恨んでいて、トッキーの海外進出のチャンスを潰すため罠を用意周到に仕掛けていて、そのエネルギーの熱さがうらやましかったですね。
その罠のために、弟子のAL太を容赦なく切るし血も涙もなさすぎるプロデューサーでしたが、これぐらいしないとダンススタジオ全国展開できないんですかね。
その後、切られたAL太は喧嘩ふっかけていた真城さんのところに泣きついたんですが、それをきっぱり断る真城さんかっこよすぎた。筋通すためとはいえ、こちらも容赦なかったですね。好きじゃん。

若者組

ドラマに引き続き各々アオハルやっていてほほえましかった(?)です。
ドラマではヒデが踏切越しに電車が通り過ぎる間D2へ叫ぶという月9をやっていましたが、舞台ではD2がヒデに思いの丈をぶつけていていたので、これだからこの二人は…って思いました。(ふたりともダンスについて叫んでいる)
ソラと海斗は、相変わらずソラが「海斗くんかっこいいね!🐶」って嬉しそうに言う一方で、海斗が怪我させられるとめちゃくちゃ怒っていて、こりゃ絆されるわ…と。
カケルはカケルでお調子者な立ち位置だけれど、抱え気味なソラとヒデを引っ張っていくドロバのいいバランサーでした。
NAOTOのステージのチケットがとれなかったとカケルが嘆くとき、「チケットがとれなくても、推しとの心のソーシャルディスタンスはない…!」という旨のことを言っていて、いや、心理的にも物理的にも推しとのソーシャルディスタンスは欲しいと野暮なことを思ってしまった、いちをたく心の声。

保護者組

トッキーと真城さんの保護者組の掛け合いめちゃくちゃかわいくなかったですか!!
ソラと海斗のチーム名を空海にして、お互い自分家の宗教言い合うのきゃわ…。この勢いに置いてけぼりにされる空海の二人もきゃわ…。
それに配信番組のための振り付けをふたりで担当するってライバルなのに仲良しで、アオハルやってる若者組よりもずっと人生の経験値が違う大人の関係って感じでした。
上にも書いたとおり、わたしは真城さん目当てで行ったんですが、まあ~~~~真城さんがアグレッシブでかっこよくてよかった!!!!
わたしの好きなキャラクターで大満足。
まず、プレイヤーとしてバチバチに踊るでしょ。
世界のMIURAのスタジオのため、またKOD復活の立役者にもなるくらいの立ち回りをするでしょ。
WORLD Mもリーダーとして戦略を考え、ふたりのメンターもやるでしょ。
J-1の仕掛けた罠も冷静に対処して、解決するでしょ。
あとサングラスかけてるの超かっこよかったでしょ。
は~~~~~~~もう最高じゃん。
世界のMIURAの物真似してるときは中の人が出てきてたけど、海斗が我慢することなく普通ににやにや笑っててよかったですね。冷静に話の続きを促していたし、このふたりの関係性好き。
J-1もMIURAに固執していたけれど、真城さんはそれよりもずっと固執しているし、なんなら息子の海斗まで抱え込んだ粘着質なところ好きだよ…。
ドラマよりも舞台では海斗を通してMIURAに執着しているのがあからさまで、それを飄々と受け止めている海斗が一番大人だったのかもしれない。


トッキーは最後まで踊らなくて、マットレスや、木箱、トロフィー持ってくる係やってたのが面白かったです。


ダンスショーとストーリー

演劇の合間にダンスショーが挟まれる構成でしたが、それぞれダンスの見せ場があったので、大満足でした。こういうの待ってたんだよ!おい、ぞんびーず聞いてるか?!?!(煽り文句に期待していったら全然踊り狂わなかったのは今でもなんでやねんと思っている)
決勝での、WMも総柄のセットアップもよかったし、ドロバのスーツは最初それで来るん?!と面食らったけど、今までの若さ溢れる元気いっぱいなダンスと一味違うシックな振り付けを引き立てていて、新鮮で楽しかったです。
素人目ですが、カケルとD2のダンスがすさまじく、自分の表現を封印していたD2が解き離れたとき、バチバチにかっこよすぎました。(この解き放つきっかけを与えた真城さんもバチバチにかっこよかったですね)
もし会場で物販あったら軽率にみんなの写真買ってたわ。
ダンスがあった分、終盤のストーリーがかなり駆け足に感じたけれど、ショーが楽しかったので、こういう舞台はまたやってほしいなと思いました。
多少ストーリーがガバガバでもダンスで推しがかっこよかったらオールOKじゃないですか。
大ダンス時代って言ってたわりに、真城さんが深刻な顔で「このダンス後進国の日本で…」と話していたのには、大ダンス時代とは…?となりましたし。ドラマでも、大会の会場が妙にシケててなんでや…と思っていたんですが、後進国なら仕方ない。


最後は大団円でおわりますが、ドロドロ劇の原因で中心のMIURAは故人のため、一生解決しなさそう。
何年かごとに掘り返されて繰り広げられてそうなので、また続編やってほしい。


優勝チームは審査員によるガチ採点で決まると謳っていますが、大阪では交互に優勝していたので、ほんとかなあ…?という気持ち。
東京に入って、番狂わせになっているので、多少信憑性が高まった気がするけれど、大楽はドロバが優勝でしょと思っています。

感染対策

キャスト、スタッフでPCR検査を行ったり、公演当日はできるだけソーシャルディスタンスをとったり、やたら消毒させてきたり、加えて大阪では2席ごとにアクリル板を立てたりと、かなり対策に気を使っている印象でした。
東京も大阪も感染者が増大していますが、無事に大楽を迎えてほしい。

さいご

久々の観劇で、見たいところを見られるのは現場しかないなと思った一方、いくら換気や対策を行っているとはいえ、劇場で長時間観劇するのって心理的に怖いなあと思ったりもします。
平日は毎日出社して、人がたくさんいるフロアで働いているのにね。なんなんだろうね、これ。
そういう弊社もまた在宅勤務の要請が出ました。家で絶対仕事したくないマンなので(通勤してでも仕事は会社で完結したい派)しんどい期間がまた始まります。
次の観劇予定は幕末(絶対チケットとる)で、それまでが長いですが、粛々と生活するしかないですね。


おわり。