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ゆるくしぶといファン

【感想】音楽劇『まほろばかなた』

良かったから配信見て。
www.dmm.com

あと主演の阪本奨悟が今年のガチクリスマスにワンマンライブをやるのでぜひに。
www.doncrew.com
今週末11/12(土)に一般発売なのでぜひに。


それでは、以下感想です。

初めての西田作品

とりあえずめちゃくちゃ長くなる、カテコもえげつないくらい長くなる、と聞いていたので、大楽日の帰りの便を遅めにしたら航空会社都合で更に遅くなってて笑った。なんでやねん。


さて、キービジュが発表されたとき、ウーン勝利では?と思っていたのですが、幕があがって阪本さんの歌がパーンと響いてきたときには「えっ…優勝やん?」と確信しました。
音楽劇、と銘打っているとはいえ、どれくらい歌うのかなあと思っていたらガンガン歌ってくれるのでうれしい。
最初のOPはテンション上がりますね。
ああいうキャストが次々出てくる演出好きだなあ。



高杉晋作と、阪本奨悟

高杉晋作、は鬼才であり掴みどころのない人間、そして病に冒されていたというと、阪本さんとはなかなか親和性があるんじゃないか。
お雅と初対面時、延々とすっとぼけているところをはじめ(スタッフに止められてもマイペースにボケ続けるところとか)、誰の断りもなく軍艦2隻を買ったというくだりで、(藩にお金の工面を)頑張ってもらわないとねぇ…と超々他人事に言うところとかとか。
飄々と振る舞う姿が良かった。
表情も、すっとぼけたところから大真面目なところ、少し涙ぐむところまで幅があり、見ていて楽しい。


それに、阪本さんの武器といえば圧倒的色白と透明感。
板の上に立つ度、ひとり人間レフ板やなあと思っていたのだけれど、今回はその上行ってた。
追加の照明が焚かれたときなんか目が焼けると思いましたわ。でも白飛びせず美しい顔面が見れたのはさすが。
色白と透明感のビジュアルのおかげで、病弱感もありました。
といっても、羽織や帯のおかげで体の薄さはうまく隠されていたので、武士として違和感はなかった。あれはよきスタイリング。
刀の中だと小柄に見えるけれど、女性陣と並ぶと途端に青年になっていて、焚いた。
漢らしい役を見れるのは純粋に楽しい。


西田さんの舞台といえば殺陣が必ずある、というのは聞いていましたが、過不足ない量だったと思います。
白い羽織も相まってひらりと身を翻しながら軽やかに敵を倒していく姿は美しかったですね。
くるくる回って刀を振り下ろしたり、長物を使ったりと、あれ阪本さんこういう動き出来るんですか…?!と驚きもあった。
堀川くんのイメージが強かったから、新鮮。


わたしは阪本さんの顔面が好きなんですが(改めて)、舞台では横顔を拝めるシーンが多々あり、おでこから鼻先にかけてのシルエット大好き人間としてはありがたかったです。

桂小五郎

桂小五郎がめちゃめちゃすごかった。
大楽は特に松田凌さん演じる桂小五郎の凄まじい迫力に、阪本さんの高杉は割りと食われていたんじゃないかと感じてしまった。
殺陣も歌もいつ崩れてもおかしくない重量を保ちながら勢いよく進んでいくという、絶妙なバランスを取っているあたりが、さすがだなあと思う。
一方、静の場面ではぼそぼそしゃべるようでいて、芯の通った声で相手にしっかり要求をつきつけるので、対比が大きくてよかったです。
松田凌くんの演じるということへの熱血ぶりがよく伝わってくるので、凌くんのヲタクは見ていて楽しいだろうなと身内を話しました。
わたしは阪本さんの演技はもちろん好きだけれど、もっと高みを目指せるんじゃないか、と松田さんを見て思いました。
上で、高杉晋作阪本奨悟はわりと親和性があるんじゃないかと書いたけれど、結局はきれいにまとまりすぎたんじゃないか。
もっとサイテーのクズ野郎という面を出してもよかったんじゃないか。
でも、ここまで考えた上で、桂小五郎はとにかく濃かったので高杉晋作はあっさりしているくらいでちょうどよかったのかもしれない。
若手組は緩和させたり華やかにさせたりといろんな効果を発揮する俳優さんばかりだったけれど、グッと芝居を締めていたのは松田さんの存在感でした。
大楽ではけていくとき、松田さんが阪本さんの背中をバンと叩いたのが、「戦友!」という雰囲気で非常に良かったですね。
また共演があるといいな。


それにしても、自決しようとした桂を止めた幾松とのやりとりの場面は、自決を巡る話なので血なまぐさいのだけれど、色っぽくあって、妙に迫力があった。
アダルティーな雰囲気は桂と幾松が担っていて、高杉とおうのはゆうてピュアピュアな感じだった。
どこかの場面で、高杉がおうのを抱きしめて、肩に頭を預けたのがグッと来たのだけれど、次の公演ではなくなっていたのが寂しい。

本妻と愛人

劇中、ふたりは友好的な関係だったので、あっそういう感じですか、と思ったのだけれど、見事に高杉による女の使い分けがあって、う~~~んなるほどね!て感じ。
体の不調を心配するおうのには、諭すように「舞いを踊ってくれ」と言うだけで、結局愛人という立場なんだな。
おうのの立ち姿も芸姑というよりお嬢さんで、高杉とはお花畑にいるピュアピュアカップルみたいな感じ。
ラストの高杉が打たれようか、という場面ではキラキラ紙吹雪が降ってくるのだけど、ある意味幻想的できれいなままのふたり…っていう感じだった。
(初見では、イクスピアリのライブで雪降らせる演出したときを思い出した)
一方、高杉がお雅には満面の笑みで「(お前と結婚できて)当たりくじだ」というのには、ハ~~~~憎いねぇ!と思いましたわ。
伴侶には伴侶にふさわしい言葉を、愛人には愛人にふさわしい言葉を発する高杉…。
これを阪本さんがやってるのかと思うと、もっとエグい芝居を観たいなって思いますね。
他作品の名前を出して恐縮だけれど(いつものことや)スリル・ミー出てくんないかなあ…!


お雅役の富田さん、殺陣しながらでも歌うまだし、芝居のメリハリもあってみていて楽しいなあ、と思っていたら経歴見て納得。
ツンツンしていた少女時代から、奥さんになってすっかり落ち着いた雰囲気になったのも素敵だった。
おうのが訪ねてきて、お雅が高杉は上海に行ったことを伝えたとき、高杉不在なのに、信頼されているような雰囲気があって圧倒的「妻」でした。
もっと奥さんお雅と高杉のやりとりを見てみたかったですね。まあ一緒に住んでる時期短いっていってたからしゃあないんでしょうけれど。
(くじを引いた後の場面で、口づけをお雅にねだる高杉かわいいし、拒否られているのもかわいかったです)

若手組も骨をしっかり作って支えるのと、スパイスを利かせる立場で、良かったですね。
糸川さんの身体能力すごい。
殺陣をしながらの歌はさわやかさと熱さがあってよかった。正直テニミュっぽい青さもあって、大昔義務教育だった人間としては好き。
あと少年ぽいと思っていたけど、顔面は普通に美だった。
和合さんもなかなかすっとぼけキャラでしたが、高杉とは違う方向性で、出演量の割にインパクト強強でさすが。声も通るしオモロな人でいいな。
あのソロ歌も面白くて好きだな~と思ったら、大楽で座長がぶっこんできてわろた。お気に入りなんかい。
廣野さんは連日アドリブに奮闘していたのに、大楽ではあっさり省略されていて、あんだけ延々とやってたんだからもう少し枠割いてあげてもよかったのでは…?とアドリブいらん人間なのに思ってしまいましたね。
割とアドリブ場面は無で見るんだけど、なかったらなかったで廣野さんが不憫になる。
伊藤は高杉に負けず劣らず女関係ではなかなかのクズだけれど野心もあり行動していく姿が印象強かったです。
廣野さんの芝居、また別の所でも見てみたいね。
あと経歴見たらテニミュで財前、あーだからあんなにアドリブするのね!と納得。
(今wiki見たら、中止になった進撃にも出る予定だったとか…?!こんなところでこんなご縁)
アドリブといえば、前楽で高杉が「どう思いますか?!C列5番の人!」って叫んだときには思わずフハwwってをたく笑いしたんだけど、その後「なんであんなアドリブで笑ってしまったんだ…」と身内と反省会した。
見切り発車すんな!とお雅にも怒られていて、わたしも怒られているように錯覚しました。

松陰先生の処刑場面では、本場の振る舞いを見ることができて見ごたえがありました。
先生を取り囲んで、山縣高杉桂が拍子木を打つのだけど、あれ結構難しいのね?結構音がずれてたり。
とはいえ、阪本さんがよそ見せず拍子木打ってる!で感動していながら松田さんを見たらさすがのキメで、さ、さすが凌ぴ~!と思った。

最後に

阪本さんの主演がこの舞台でよかったな~と思いました。
純粋に焚ける。
今まで刀で天狼傳、むすはじで何回も幕末見てきたからストーリー余裕余裕と思ってノー予習で見に行ったら倒幕側の話だったから、はて???となるところが多かったのは反省でした。
とはいえ、みんな大好き幕末時代の話ってことで、うっすい知識でも楽しめました。


あと舞台と関係なく最後に文句マンするんですけど
FC内のチャットに参加したスタッフが大楽迎えてないのに舞台内容に触れて少しネタバレしたのには萎えたし(オイコラここはTwitterちゃうんやぞ)(ストーリーに触れてはいないけどそもそも倫理観だいじょぶそ???)(大丈夫だったら書き込んではいない)、大楽終演後に最初に書き込むべきはスタッフではなくタレントやろなんでスタッフが一番に書き込むねん、と憤ってしまったので、今後なんとかなりますように。
あと良い仕事とってきてくださいお願いします。
あとワンマンライブもっとtwitterなりなんなりで宣伝して。FC内では周知の事実よ。


繰り返しますが12/25(日)開催ワンマンライブのチケットが、今週末11/12(土)に一般発売されます!
しょごたんの歌、ええやんと思ったらぜひライブへ!!!!ガチクリスマスだから、例年以上に「僕のライブに来てくれるなんて、皆さん予定ないんですか????」って煽ってくれるよ!!!!(煽らなかったらゴメンネ)

久々の観劇感想の記事をあげたのに、文句マンで終わってしまった。
次回は遠征の記録なりをかけたら。

おわり。



アプリDLが面倒で適当にモザイクかけたらめっちゃ雑モザイクでした。。。

【感想】演劇調異譚「xxxHOLiC」

お久しぶりの更新です。
インザハイツの感想を書かなきゃな~と思っていたら、2021年は終わって2022年が始まっていました。
毎年思うけど、一年過ぎるの早すぎひん???

超今更ですがThe View Upstairs(無事に始まって完走しますように)も始まることですし、ホリックの感想をあげます。

全体として

発表時、キービジュで勝ちを確信しませんでしたか?わたしはしました。
なんていうか2.5ってこういう瞬間があるから魅力なんだよなあ、と偉そうに書いていますがこの時点で原作アニメは未履修です。
CCさくらで育った幼女なのでCLAMP作品にノータッチというわけではなかったんですが、xxxHolicは未読だったため、春先のDMM半額セールでツバサと合わせてまとめて購入。
漫画を読みながら、う~~んこの当時のノリは得意じゃないな…と感じていて、舞台を楽しんで見れるか不安でした。
実際に見ると、いい感じにそぎ落とされて表現されていてよかった。


それに、「おおたもとひろにいっぱいきれいな衣装着せるんだ🎶」という気合いがビシバシ感じられる舞台でしたね。
エピソードごとに衣装が変わるのは贅沢だった。
和洋中取り揃えられていましたが、わたしは緑のドレスが一番好きです。


余談ですが連番したをたくが、ウィキッドの舞台写真を悪用(?)してステージに紛れる緑ドレスの侑子さんのコラを作ってて、おもろかった。


奨悟さん演じる四月一日くんは、原作どおりのスラッとしたシルエットかつ、あの独特なノリを過不足なく違和感なく舞台上で表現していて、いやーよかった。
また、歌で急に本領発揮してくるのがお強くてシンプルに好きでした。
もっと歌う場面をくれ、ってアンケートに繰り返し書きました。
(続編上演時には是非にお願いします)

出会い

お店のソファがステージ中段というどーんと真ん中にあり、侑子さんが現れたときのビジュアルの強さとあのワクワク感。
そして四月一日くんが出てきたとき、「うわあ2.5次元だ」と思った。
この高揚する感覚は劇場ならではだよね。久しぶりの感覚で楽しかった。

キャスパレ

座敷童子にスポットがあたるとき、後ろで少し微笑んで後ろ手に組んで立つ四月一日くんかわいかった。
座敷童がセンターに立った時、これからの物語を示唆するように少し微笑む四月一日くんが好き。

指輪編

侑子さんが「はぁ~ん??」と四月一日くんの顎クイするとき、横でマルモロたちも真似してるのが果てしなくきゃわでしたね。おっきいのの横で真似するちっちゃい者たちのきゃわさよ…。
このくだりのときの侑子さんと四月一日くんの顔面の強さ最高でした!(いつも最高)


事故のあと、転がってきた指輪を拾い上げ、ショックを受けてよたよた立ち去る四月一日くんに対し、立ち上がってさっさとスカートをはらうひまわりちゃんもよかったですね。
ひまわりちゃんがただ者ではないところがよくわかる。

怪談編

浴衣姿もあるなんて、ホリ譚の大判振る舞いっぷりに感謝。
四月一日くんの肌の白さが断トツで、かわいかった…。(もうなんでもかわいい)
ひまわりちゃんのかわいさにくねくねしてるのも、奨悟くんそんなに体やらわかかったんだ~~と感心してた。


燭台を持つとき、
女性陣→所作が美しい
百目鬼くん→和装になれており袖をもう片方の手で押さえる
四月一日くん→特に何も気にしない(少年)
という対比がおもしろかったです。
少年四月一日くんきゃわすぎでは?
四月一日くん、怖がりすぎて体操座りのままくるくるまわるのが可愛かった!
怖がり方にも日替わりでいろんなパターンがあったらしく、わたしは爪先丸めてたのが好き。

バレンタイン編

下手からマルモロ引き連れた侑子さんが登場するとき、舌ぺろするから見てとヲタクに言われたんですが、タイミング合わなかったりセットで隠れたりで舌ぺろチャレンジが成功することはありませんでした。(なかったんかい)


男子も女子にチョコあげる~♪からの学校の場面に転換して、ひまわりちゃん欠席の事実に落ち込む四月一日くんきゃわすぎ。
この場面の切り替え好きです。コロコロ表情が変わるの可愛い。

紫陽花編

幼女の人形不気味過ぎたけど、ホリックのこういう雰囲気はスキ(女郎蜘蛛パイセン風)
ここのラストで侑子さんと四月一日くんのデュエットが実現されていて、「ヨシ!」となりました。(ヨシ!)
しかし歌が一番で終わるの物足りなさ過ぎてびっくりする。
二番まで作って歌ってほしかったですね。
歌の途中、四月一日くんの後ろで黄色のリボンを垂らす百目鬼くんが地味におもしろいよねって話ををたくたちとした。


女郎蜘蛛編

蜘蛛の呪いを引き受けて、右目眼帯で現れる場面が大好き!!!!
なぜかというと右目眼帯がシエルを彷彿させて!!!!!!今でもいける!!!!やろ!!!!!しょうへいへいとやろ!!!!生執事!!!!
(生で黒執事を見られなかった悔しさは今も現役😊)


あと、百目鬼くんが四月一日くんの眼帯を引きはがす場面も好き。なぜならここが唯一眼鏡外したお顔を見えるところだから。
(これは連番したヲタクも言ってたから阪本さんのヲタク大体そうじゃない??)


この作品一番のヒールである女郎蜘蛛パイセンが大好きになりましたね。
みかしゅんさん演じる女郎蜘蛛の所作がとてもきれいで、四月一日くん見たいのについつい目を奪われる。
「そういうの、アタシ嫌い」
「こういうのは、スキ」
は2021年流行語大賞です。
なお、Twitterであげられた女子集合の写真では、パイセンがひとり裏ピをバッチリ決めてて、パイセン~~~~!となった。

ラスト

指切りの女性が退院するところを通りかかる四月一日くん、後ろ向きで話すからどういう表情しているのか見たくてたまらなかったんですが、サイド入ったときに確認したら(>_<)って顔で「本当によかった!あの人も…俺も!」というのがかわいかったですね。

カテコ

キャストとしての挨拶もなく、ただお辞儀するだけのものでしたが、それでよかったんだと思う。
最後までホリックという作品の世界観に浸ることができました。
本編はひまわりちゃんがお店を訪れるところで終わるんですが、カテコで四月一日くんがソファに残された煙管を手にとって見つめるあたり、めちゃくちゃ続編やる気じゃん~~~って思ってしまいますね。
(大楽では、一回目カテコではソファに残された煙管を手に取り見つめる、二回目でソファを見つめて立ち去っていた)

おまけ

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マチソワ間に、劇場隣接のホテルでアフタヌーンティーをキメてきました。
ちょうどハロウィンだしアクスタとの写真が捗る捗る。
目玉を模したデザートもあったので、女郎蜘蛛パイセンごっこもキメました。
幕末再演のときもやったんですけど、鑑賞にあわせてアフタヌーンティーを楽しむなんて、おっとな~!と思うわ。
今後も機会があればこういう楽しみ方をしたい。

さいご

もっと歌パートがあれば、通いたかったナ…と思いますね。
続編もやるのでは、と期待しているので歌パート増やしてほしい。
やっぱ歌あった方がアガるじゃん?!


アガるといえば、映画では神木きゅん四月一日くんを演じると。
これはあれじゃん、さかもと=四月一日=かみき、そして、さかもと=シエル・ファントムハイヴだから、映画版(性別改変なんてなかった)ではきゅんと双子をやるから待て、ということですね。わかったよ!!いつまでも待ってるよ!!!


おわり。